子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

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児童養護施設、小学校、教育系大学、教育実習、療育施設などで経験した事柄を連ねる、徒然なるままにが過ぎるブログ

ぼくらのたからばこやさん

多動性に悩むADHDの子どもへ大人がすべき配慮

まわりに迷惑をかけない反復行動へ変える対処法

今日はADHDの症状の一つとされている多動性に注目していきます。子どもたちが生きやすくなるように、大人ができる支援や配慮についてぼくが実践していることを書き連ねていきますよ~。

まずは集中できる環境づくりから

多動性を軽減させるには、目的を果たすためだけの空間を作ることが大切。

まず手始めに、部屋の無駄なものを排除してください。

宿題をやるなら、机、椅子、簡素な照明以外は必要ありません。触りたくなってしまいそうなおもちゃ、思わず手にとってしまいそうな絵本はもちろん、ランドセル、筆箱、ファイルなんかも必要ありません。

鉛筆と消ゴム、必要なドリルとノートのみが机にある状態を作ります。

「手遊びはしない!」と教えられても無意識のうちでしてしまうことを、子ども自身も悩んでいます。ならば、遊べるものをとにかく減らすのが単純で大きな対策。

落ち着きがないといわれる理由は……?

大人には分かりづらいのは仕方ないのですが、実は床に落ちているゴミ、揺れるカーテン、カラフルなインテリアやカーペットの模様まで、世界の全てが子どもの邪魔をしてしまうのです。

障害をもつ子どもには、全てを排除した整然とした部屋が好ましい。刺激を最小限まで減らしてあげましょう。整理整頓がされた部屋で、極力刺激を減らす。無地の壁に向かって机椅子をセットする。

これは簡単にできる大きな支援です。

反復行動の意味とは……?

また、ADHDの子どもには人に不快感を与えるような反復行動をしてしまう子が多く居て、先生や保護者の皆様もお悩みの様子。

ただ、子どもたち自身も非情に困っています。貧乏ゆすりをしたり、机をトントンしたり、騒音をたてる反復行動をしてしまいがちな多動性を持つ子どもたち。

しかし、その反復行動で精神的な安定を得て、その子が生きやすくなっていることを忘れてはいけません。

動きたいのではなく、動いてしまう……、暑いから汗が出る、目が乾くから瞬きをするのと大差ない、生きるための機能なのです。ひとりの人間が自らを安心させる手段を無闇に奪ってはいけません。

ではどうするのか?大人が反復行動を制限してしまえばいいのです。

 

多動性を制限する具体的な方法

困っている反復行動をやめさせたいのならば、上記した方法を応用してください。

貧乏ゆすりの対策として、身体にぴったりの机椅子を使わせてあげるのが効果的です。膝が動かせないように、床と机でぴったりのものを用意します。

机をトントンしてしまうのは音が鳴るから迷惑なので、机に柔らかなビニールの下敷きをひいたり、クッション性のある素材を敷くことで予防できます。口に手を持って行きがちな子には、指先にレモン汁など不快な味のするものを塗る、という方法もあるそうです。

反復行動を社会に適応するものに変える

音の出るもの、その子どもにとって良くないこと(爪を噛むなど)は、大人がカットしてあげればよいのです。

無意識にできない時が増えるうちに、これこそ無意識に徐々に減っていきます。今までしていた反復行動を制限されると他の反復行動を……と無意識に探すらしく、髪を触る、頬を触る、服の裾を指先で触る、タオルの端を唇にあてる、など……社会に適応する反復行動に代えてきた子どもを、ぼくはたくさん見てきましたよ。

大人は「子どもの心の動きが目に見えてわかる」と捉え、繰り返す多動を怒らないでほしい。少しずつ、無意識にやれない環境を作ってあげましょう。確実に変わります。大丈夫。