子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

児童養護施設、小学校、教育系大学、教育実習、療育施設などで経験した事柄を連ねる、徒然なるままにが過ぎるブログ

ぼくらのたからばこやさん

子どもの言葉は才能と発達の宝庫だ

「ハルちゃん、アートの叫びだわこれ」


今日は身内の飲み会で人気の(?)子どもたち名言集をお送りいたしますよ~。こんな言葉知ってたのか!とか、そんな表現する!?とか、ビックリ箱のような子どもたちの一瞬を切り取りました。子どもの言うこと面白い!というエンタメと、子どもの言うこと深い……という道徳や哲学的な観点からも、皆様のお暇のお相手ができれば嬉しいです。

 ぼくの働く児童養護施設では、子どもたちの散髪はきちんとしたお店でお願いしています。オシャレな高校生は美容院へ、とにかく切りたいだけの中学生は近所の理髪店へと、自分で選ぶことも可能です。しかし美容院などには行きたくないと駄々をこねる小学生が多く、施設で前髪を切るためのすきばさみがあったり、男子の場合は職員の手でバリカンをヴォオオオオオンとやったりもします。

この日は職員がバリカンをヴォオオオオオンとするところが見たいがために、大勢の男子が集まって「おれも!」「おれもやって!」と大盛況。

あれ、サツキくん、ついこの間美容院着いてってなかったか?

「おれはボウズにするのがゆめだから!ゆめだから!」

夢なの!?坊主が!?じゃ、じゃあ叶えるか夢を!!!

「かなえる!」

ほぼ坊主だった頭がヴォオオオオオンによりさらに肌色が透け、サツキの願いは果たされたのでした。サツキの夢が叶えられてハルくんも嬉しい。

その日の夜、毎度お馴染み小学3年生の深月(みづき)くんのお話です。深月は歳よりも不器用なお手てで、それでも楽しそうにもぐもぐご飯を食べていました。お箸をカチャカチャやりながら、お茶の入ったコップに手をつけます。

今日も可愛いなぁなんて思ってふと目を離して、ふと目線を戻すと、ぱちっと目があった深月はニコォ……っと笑いました。つられてぼくもニコォ。

どーした深月、ごはんうまいかい?

「うまい。ハルちゃん、おれアートのさけび」

おぉ?うまいか良かったな、アートの……ん!?深月今なんて?!アートの叫び!?!?

寄って見ると、お茶をバシャァっとこぼした洋服が、素敵な世界地図のような模様を描いています。おいおいおいおい笑ってる場合か深月くん!??!こぼしとるこぼしとる!!!冷たいやろ!??!?


「アートのさけびだわ。見てこれ、アートの」

見とる見とる!!!拭いて拭いて!!!(笑)

あとから聞くと、「アートの叫び」とはようかいウォッチの台詞だったようです。しっかし深月くんのボキャブラリー無限大過ぎる……。アートの叫びを正しく理解している……。


これからも名言集は小出しにしていきたいと思っています。時を重ねるごとに深みを増す人間関係のなかで、日々成長する君たちと共に在れることはぼくの喜びです。いくつもの他愛ない会話を、長く永く続けていこうね。今日も明日も飽き足らず、なんて可愛い子どもたち!