子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

児童養護施設、小学校、教育系大学、教育実習、療育施設などで経験した事柄を連ねる、徒然なるままにが過ぎるブログ

ぼくらのたからばこやさん

冬は児童養護施設全体で子どもに温もりと愛の手を

「別に用はないんだけど、俺、明日も頑張るわ」

現在11月。

最近めっきり寒くなって、末端冷え性のぼくは手足の先がまるで氷のように冷たい日々です。

寒くなると人恋しくなるのは世の常で、老若男女問わず温もりを側に求める気持ちが強くなる。

児童養護施設の子どもたちも、よりいっそう「かまって!」が増えるのがこの時期です。
 

15人のグループだとすると、基本的に職員が交代で2~3人いる状態で生活を回しています。

幼児さんから高校生までいて、想像しやすいところで言えば、まるで15人兄弟。

個人差はあれど、この全員が大人の側に居たがれば、細やかなコミュニケーションが難しいのは火を見るより明らかです。

コミュニケーションだけに気持ちを注げるときもなく、書類やら、病院やら、お迎えやら、自動相談所との面会やら、会議出張学校行事……

何かしらと平行して行わねばならず、

愛着障害や大人への不信感を増長するとわかっていながらも、時間がとれないのは事実です。

 


中学生や高校生に比べ、やはり小学生は甘え上手な子が比較的多い印象です。

子どもだから甘えていいと、本人たちも無意識のうちに信頼を置きやすい立ち位置なのだと思います。

歯磨きするときに膝に座って来たり、テレビを見ているときに背中におぶさって来たり。

寝るのは添い寝で、通学中も手を繋いで。

素直に表に感情を出しやすいし、出したことがマイナスにはなりにくい。

職員からしても、自然にスキンシップやコミュニケーションを取りやすい。

 

中学生や高校生は、子どもと言えど矜持とジレンマがあります。

自分は子どもではあるけれど、何となく子ども扱いされるのは嫌だ!

職員と関わりがほしいけれど、忙しそうだしちびっこはいるしでタイミングが掴めない。

心の成長と共に、必要ではあるけれどだからこそ難しく感じることも増えていく。

職員としてできることは、意識して中学生や高校生に目を配り、手を差し伸べ、言葉に温もりを混ぜて届けることです。

子ども自身から袖を掴むことができないのだから、職員が意識して職員から手を差し出す意識は欠かさない。

 

寝る前に見回りに行くと、中学生は起きています。

少し話をするだけでいい。

ちょっとした愛を、丁寧に配るつもりで。

今日はどうだった?とゆったりお喋りをしましょう。

今日は余り話せなかったから来たよ。

ちょっと喋ろう。

彼らはふとんにもぐって、少し照れくさそうにしながらも


「別に何もないし、用もないし。でもまぁ、俺、明日も頑張るわ」

 

毎日頑張っている思春期の、小さな甘えと決意をもらうことができました。

職員として、大人として、心の寒さをできるだけ温めてあげたいですね。