子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

児童養護施設、小学校、教育系大学、教育実習、療育施設などで経験した事柄を連ねる、徒然なるままにが過ぎるブログ

ぼくらのたからばこやさん

児童養護施設の仕事、問題解決のため精神力は必要不可欠

「子どもを生かすための精神力を欠かすな!」

児童養護施設って大変?

児童養護施設というと、皆様はどんな印象をお持ちになるでしょうか。

ドラマやマンガのように、犯罪を犯したり性的に奔放な子がいたりするのか?暴力や暴言などの問題行動が毎日起きて、職員は日常的に指導しなければならないのか?

答えは概ねイエスです。

小さな事件から大きな事件まで、日常的に起こりその対応に追われます。子どもだけではなく、保護者の方々と問題がおきても、学校と問題がおきても、職員はとにかく対応を求められます。

実際に起きた事件や問題

実際に起きた事件やいただいたクレームを箇条書きにしてご紹介します。これ日常的にあります。児童養護施設職員の指導スキルも区々で、子どもに対する情熱も区々なこともひとつ原因です。

 

  • 宿題を始めとした忘れ物が多い(担任の先生から。)
  • 死ね、失せろ、消えろなどの暴言を吐かれた(子ども、職員から。これは日常茶飯事です)
  • 人の筆記用具を盗んだ疑いで校長室にいます。迎えに来てください。(教頭から。結局本当に盗んでいました)
  • 施設の子どもがクラスに馴染めていないので、どうにか指導してほしい(担任の先生から。一概に指導でどうにかなるものではないんですが……)
  • 学校に来ていないんだけど、今日は欠席ですか?施設にいますか?(担任の先生から。ちなみに施設に子どもはいません行方不明です。)
  • 小学生が出どころ不明の5万円を所持していた、どこのお金だ?(職員が児童の持ち物から発見。後々窃盗だとわかる。)
  • ラブホテルで補導された女の子が、施設の子どもだというのだけど本当ですか?(ホテル、警察から。うちの子ですすみません……)
  • 他児からの開示で援交が発覚して施設長指導。(職員が発見。相手はまさかの元職員)
  • 中学生が施設内で包丁を振り回し暴れており、手がつけられない。(職員からの応援要請。その後別室、個室指導。)
  • 駅でタバコを吸っているところを補導したので保護に来てくれ(警察から)
  • 部活の仲間を殴って病院送りにしたので、謝罪に来てください(顧問の先生から。相手の子は歯が飛んでしまってました)

などなど。挙げ出せばキリがないです。

イレギュラーによい意味で慣れる精神力

始めはぼくも「マジでこんな感じなんだ!?」と驚いていましたが、今では落ち着いて対応できるようになりました。慣れって怖いです。でもイレギュラーに慣れることで、イレギュラーな行為に染まる子どもの言い分や理由がわかりやすくなりました。今ではあぁ、止めてあげられなくてごめんよ、という気持ちが沸いてきます。そんな風になるまでわかってあげられなくてごめんよ……と。(これは余談なのですが、子どもたちに「死ね!消えろ!」と言わせてしまうことも力のない大人のせいだ説。ぼくがしている暴言を吐かれない、吐かせないコツはまたいつかご紹介いたします。)

ぼくら職員が味方でなければ、この子たちは益々居場所を失ってしまう。職員も正直ピンキリなのは確かですが、ぼくの勤める施設は「みんなで育てて守ろう」を徹底し、問題の解決に挑んでいます。

問題なのは、子ども自身ではなく取り巻く環境ですからね。ぼくら職員の仕事は、子どもたちをできるだけ生きやすい環境に生かすことです。そのために、職員のスキルとして「柔軟に対応できる精神力」「子どもを諦めない精神力」「何事にも動じない精神力」は必要不可欠であると言えるでしょう。