子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

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児童養護施設、小学校、教育系大学、教育実習、療育施設などで経験した事柄を連ねる、徒然なるままにが過ぎるブログ

子どもとの会話が不安な実習生へ。児童養護施設の食事の時間を通して

「ニンジン嫌いだからハルくんの分食べて」

楽しい楽しいご飯の時間。しかし実習となると心配で不安な人も多いことでしょう。参考に、一例をここでご紹介します。

 

ぼくの勤める児童養護施設では、晩御飯は中学生以下が揃って食べる決まりです。部活や塾などで別々になることもありますが、基本的にそろって「いただきます」。たくさんの子どもが集まるので、ケンカも会話も絶えません。

高校生は帰ってきていれば一緒に食べますが、食卓が違います。メニューは同じですし、作るのはいっぺんに作るので味も同じです。

食卓は大きく分けて3つに分けられています。各卓8人程度。幼児~小学校低学年までのちびっこ卓。小学校高学年~中学生までの中間卓。それ以上の高校生卓です。それぞれの卓に職員が一人ずつついて、会話を楽しんだり食事指導をしたりしています。

ぼくは小さい子どもとの相性が良いので、小さい子どもたち(幼児~小学校低学年)の卓について食べる日が多いです。

小さい子どもと相性が良い、というのは、いつしか話した「聖徳太子会話方」を身につけているからです。同時に話す子どもたちをバッサバッサとさばいてご飯を食べさせ、マナーを教え、ごちそうさままで喧嘩なく済ませるのに「聖徳太子会話方」の力は遺憾無く発揮される。先輩職員の方々も、自然とちびっこ卓にぼくを着けたがる。ちびっこ卓は喧嘩が多いしマナー指導も手がかかるので、ある意味厄介払いともいう……まぁいいか。

黙って食べなければならないとか、厳しい規則はありません。冗談も織り混ぜて楽しく食事が取れます。ハルくんニンジン嫌い~深月食べて~(笑)とお皿に移そうとすると、深月に真剣に説教されたりもしますよ。

「ハルくんのニンジンは、ハルくんに食べられるためにお皿にきたんだよ。」

は、はい、ごめんなさい……。頑張って食べます……。さすが深月くん、言うことが深い……しかしニンジンはまずい…………

ちびっこたちはどわぁーーーっとそれぞれ話したいことを話してきますので、それに慣れてくる自分。たまに中間卓に入ると、きちんと会話が成立していることに驚いたりします(笑)部活の話、恋愛の話、宿題の話などを職員に報告してくれるのを、うんうんと聞いている。それだけで食事が進む。なんてらくちんなんだ。

中間卓の皆は、口のなかに入っているときは話をせず、飲み込んでから話始める。これはちびっこ卓のときに学んできて身に付いたことです。中間卓のお箸のマナー指導は、迷い箸、寄せ箸など細かい部分を教えています。社会に出たときに子どもが恥ずかしい思いをしないよう、習慣付けするのは大人の役目ですからね。

高校生卓は指導はほとんどしません。学校であったことを報告され、意見を言い、冗談や軽口もたたき、友達同士のような会話をします。スマホゲームのこの面が難しいだの、アイドルの○○ちゃんがめちゃめちゃ可愛いだの、本当に友人と話している感覚です。「今日のメシうまいね、誰が作ったの?」とか、可愛いことを言ってくる子もいます。「宿題終わらんからあとで来てくれ」とか言われたりもします。残念ながらぼくは高校生の宿題教える頭はねぇんだ……すまんな……

給食のように制限時間はないので、ゆっくり食べる日もあれば 、急いで食べて宿題に勤しむ日もある。おかわりもできますし、量を減らすことも可能です。学校と違って、本当に家庭と同じような食事風景です。

実習で心配している人も多いと思いますが、特にNGワードなどありません。学校で話すようなこと、友だちと話すようなことを同じように振ってあげてください。きっと仲よくなれますよ。