「子どもが安心して子どもで居られる場所を」
近頃増えている心の傾向として、「アダルトチルドレン」という診断をもらっている方々がいらっしゃいます。
実は、アダルトチルドレンは病気ではないのです。
子どもの頃育った環境などから形成された、敏感な心の形のひとつです。心の種類の名前ですね。
アダルトチルドレンのなかにも、分岐してたくさんの種類があります。
親の期待にひたすら応えることで自分の心を形成してきた子。暴力暴言など問題を起こし他人に構ってもらうことを選んだ子。誰かの言う通りにしなければ不安で自ら行動ができない子……。
すべてに共通して、素直に心を表現することを許されなかった子どもたちです。
そんな子どもの自分を、いつまでもいつまでも心のなかで住まわせてしまう。その結果、鬱状態になったり、感情の起伏がなくなってしまったり、精神疾患を併発してしまうことも少なくありません。
ぼくも最近勉強を始めたのであまり詳しくはなく、アダルトチルドレンについて誤解や語弊を生んでしまうことがあるかもしれません。この記事に関しては、「あぁ、こういう考えの人もいるんやなぁ」と思っていただけたら嬉しい。
アダルトチルドレンを、ぼくは「自分の心を人に預けた状態になっている」とぼくは捉えています。
素直に自分を表現する機会に恵まれず、抑圧、もしくは婉曲して秘めてしまう状況。それを強制されている。
機能不全家庭によくあるもの、という文献の記述からも、子どもが子どもとして「いやだ!」「やりたい!」「たのしい!」「いらない!」と、素直な気持ちを認められないことにより生じる不自然な心の形成。
大人になると、「いやだ!」「やりたい!」など、自分の欲求を抑えることが当たり前として扱われます。
しかし、子どもには無条件で許されること。
その「無条件」をもらえなかった。
自分を抑えるという条件付きでしか、生きることを許されなかった心の形を、アダルトチルドレンと呼ぶのかな、と考えています。
アダルトチルドレンが、また子どもを育て、その子どももアダルトチルドレンになる。こんな悪循環を、断ち切る何かが必要ですね。
ぼくにも、なにか、できるでしょうか。
今後も考え続けていきたいと思います。
「アダルトチルドレン」について、
詳しいことはWikipediaさんをご覧ください。
皆さんもぜひ知ってください。