「深刻にならず、自己紹介のテンションで堂々と」
発達障害をお持ちの皆さんは、周りに自分の障害をカミングアウトしていますか?
会社には言わずにクローズで仕事をするのは大変ですし、学校でも何倍も疲れませんか。周りになんと思われるか怖くて、カミングアウトできないままでいる。一生言うつもりもないしバレないように生きているつもりである。
プライベートな事項なので、開示するしないは個人個人で選べます。
しかし残念ながら開示した場合、発達障害者は社会的に不利で理不尽な扱いを受けることが多いと聞きます。悲しいことですし、このままで許されることではありませんね。
発達障害者が不当な扱いを受ける一因として、「発達障害当事者自身が、発達障害を重大な欠損であると考えている」という点が挙げられます。
カミングアウトを自己紹介のようにフランクに
そこでぼくは、カミングアウトの方法をもう少しフランクに、前向きな宣言で行うことをオススメしています。
二通りのカミングアウトの例文を以下で紹介します。AさんとBさん、どちらがカミングアウトされる側にとって、印象が良いでしょうか。
【Aさんの場合】
「大事な話があるんだ。実は……私、発達障害なんだ。脳の昨日障害でね、一生治らないの。毎日これこれこういうことができなくて、これに一生悩まされないといけない。いつもごめんね。嫌いにならないで」
【Bさんの場合】
「あ、やべぇ!またやっちゃったー、忘れ物……これなー、今まで言えなかったけど、俺の脳みその特性なんだわ。発達障害ってやつなんだけど聞いたことある?皆みたいに上手くいかないことがこれからもいっぱいあるけど、これからも手伝ってくれると嬉しい。いつもありがとうね」
2人のカミングアウトの違い
いかがでしょうか?
「カミングアウト」と言うと、Aさんのような神妙な空気を想像しがちですね。
空気がドーーンと重くなって、お互い俯いてしまいそうです。発達障害に対しての印象も、何か重篤な病気のような、近寄りがたい印象になってしまいます。
重く沈んだ雰囲気では、発達障害の印象を悪くするばかりでよい方には進まないと感じます。
一方、Bさんのカミングアウトはどうでしょう。
自分の苦手なことを素直に告白し、発達障害を皆にありそうな当たり前の特性として伝えています。さらにお礼を言い、これからの付き合いにも繋がる言葉で締めくくっています。
明るく、しかし適切に支援を求め、発達障害の特性についても伝えることに成功しています。
聞いている相手の表情も、恐らくきっと暗くはないでしょう。「え、そうなの?お前の特性なんかー。まぁ忘れ物は気を付けろよ、んで俺のときは助けてくれ」くらいの気持ちで受け取ってもらえるのではないでしょうか。
これも、立派なカミングアウトであるとぼくは考えます。
まとめ
Bくんは軽い!ちゃんと理解してもらえてない!と思う方は、Aさん側の空気を作るのもまたひとつの選択です。ぼくのオススメは、自己紹介のように、フランクに、特性を伝えて支援を求め、最後にお礼を言う、これです。
これからカミングアウトしようという方は、少し参考にしてみてくださいな、