「子どもには子ども向けの医師を探すのがいいかもなぁ」
前回の記事の続きです。
この生きづらい世の中、幼い頃から心療内科に通っている子どももいます。
児童養護施設職員のぼくが、子どもに付き添って心療内科に行ったレポートを、今回はお送りいたします。
未知は怖いですが、知ってしまえば敷居は低く偏見は減少します。
心を救われる方が増えるように、偏見が減って通う方々がもっと生きやすい(行きやすい?)ように、付き添い目線ではありますが参考になれば嬉しいです。
さっそくどうぞ~。
⑤カウンセリング
カウンセリングルームに移動し、心理士の先生とお話をします。
カウンセリング、というと、何か検査をするのか、何か作業をするのかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
心理士さんと和やかにお話し、その中で悩みや生きづらさを相談する感じですかねぇ。
カウンセリングルームの中は、机と椅子があるのみで他には何もありません。
心理士さんとは対面で座り、診察と同じように患者さんの隣に付き添うことができます。(※ぼくの施設では月に1度、職員にできない話を心理士さんとする時間として、付き添いがカウンセリングルームに入らない日を作っています。これは任意です。)
幼い子どもに対しては、何かおもちゃのようなものを用意してくれ、プレイセラピーも行ってくれます。
カウンセリング中は、黙ってもいいし、椅子をガタガタしてもいいし、ため口でもいいさは敬語でもいいし、リラックスできる状態で話すことが許可されています。発達障害にも配慮されていますね。心理士さんも、並大抵のことでは動じない慣れ、そして理解があります。
最初、診察の医師とカウンセリングの心理士さんが別の人であるということにぼくは驚きました。勝手に「同じ人なんだろうな」と思っていたので……。
30分~1時間カウンセリングを受け、次のカウンセリングまでの目標などを決める。
このカウンセリングの最後に次回の予約を決める日もあります。電話をしなくても予約をとれるのは便利で助かる……子どもの予定などがわからない場合は、後日連絡しますということも可能です。
最後に挨拶をして部屋を出ます。
⑥お会計
受付で診察とカウンセリングのお金を払います。
自立支援を受けていると、自己負担が1割で済みます。自治体によっては無料になる場所もあるようです。各市役所へご相談ください。
処方せんだけ持って薬局へ向かいます。
⑦薬局
病院でもらった処方箋を出して、お薬をもらいます。
お薬のお金はここで別に払うことになります。
これも、自立支援を受けていると減額してもらえますので、各自治体の市役所へご相談くださいね。
お薬の説明や、副作用などを丁寧に教えたくださる薬局なので、安心して子どもに飲ませることができています。
お薬をもらったら、車にのって施設へ帰ります。
帰りにコンビニによって、ジュースやお菓子を買っちゃうこともある。だって病院頑張ってえらいもん。ハルせんせーが買っちゃう。バレたら怒られるかもしれんけど(笑)それはぼくが怒られるだけでいいからね。
いかがでしたか。
雰囲気も手順も、馴染みのある病院と変わらないですよね。
院内も、よくある病院と変わりません。
心に悩みを溜めている方は、ぜひ1度行ってみてください。何か道が見えるかもしれません。
病院頑張れたら、ハルせんせーがおかし買っちゃう!それ食べながら一緒に帰ろう。