子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

児童養護施設、小学校、教育系大学、教育実習、療育施設などで経験した事柄を連ねる、徒然なるままにが過ぎるブログ

ぼくらのたからばこやさん

児童養護施設にて、高校生の成長を泣きながら見守る

「ハルくんのが俺より楽しみにしてない?(笑)」

児童養護施設に勤めていると、多くの子どもたちにとって「側にいる大人」になることができます。

学校とはまた違った方向から、子どもたちの生活を本当に側で見守ることができることが、毎日嬉しくて楽しくて、有り難くてなりません。

貴重な日々を共に過ごさせてもらう中で、大きく小さく、そして尊い成長を垣間見ることができるのがこの仕事の特権と言えます。

 

今日は、うちの児童養護施設の愉快な仲間たちに、「あぁ、この瞬間に側にいることを許してくれてありがとう……!」とうるっとさせられる瞬間を綴ります。

 

高校生3年生の浩史(ひろし)くん。

以前書いた記事に登場した彼です。

www.kodomotosensei.xyz

 

幼い子どもたちからも好かれ、誰にでもあたたかいイイ男。来年度からはこの施設を卒業し、寮暮らしを始めて新社会人になります。

高校から帰ってきた浩史は、おもむろにぼくに聞きます。

 

「USJっていくらあったら行ける?」

 

えぇー、交通費込みなら……チケットとか諸々含めて3万あれば楽しめるかな?夜行バスで行けば安くすむよね。

ぼくが答えると、制服を脱ぎながらふーんと生返事。

USJ行くん?と問いかけると、浩史は少し照れ笑いしながら答えます。

「あー、卒業旅行かねて彼女と行きたいんだよね。じーちゃんとか施設のやつらに土産も買いたいし、今まで貯めてきた分で足りるかなーと思って」

なんとか足りそうだわー!と嬉しそうな浩史を見て、ぼくもニヤニヤが止まりませんでした。

 

最近お金貯めてるなーと思ってたけど、そういうことだったのか!!!!

 

今まで浪費癖があった浩史の成長と努力、ハルくんはしかと受け止めました。

「使っちゃうといけないから」と職員室に財布を預けたり、「今月使わないって決めたから、何か甘いもの作っていい?」と自分でおやつを作っていたのも、このためだったのだと思うと愛しくて愛しくて。

バイトしちゃダメな学校だから、自分で稼ぐことはできないもんね。おこずかいの浪費をなくすしかない。ルールも守って、えらいぞ。

 

一番安く行けるプラン、今度一緒に調べよう!と約束し、照れ隠しに「あざす!」と大袈裟に頭を下げる彼の頭を、わしゃわしゃーっと撫でました。

いい思い出になるように、ぼくも手伝おう。彼の予算よりも安く必要経費が済むように、一緒に調べる勉強もできていいタイミングだ!

ぼくのインターネット検索技術が火を吹くぜぇ……!!!