子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

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児童養護施設、小学校、教育系大学、教育実習、療育施設などで経験した事柄を連ねる、徒然なるままにが過ぎるブログ

ぼくらのたからばこやさん

児童養護施設の年末年始、お正月は職員宅へ帰省

「お正月は家族で、の習慣はここにも。」

児童養護施設では、何らかの事情があって両親や親戚のもとで暮らすことのできない子どもたちが過ごす場所です。

施設の子どもにとって日常の寝食をし、宿題や勉強をし、周りの子どもたちと喧嘩をして日々を過ごす場所であります。

 

皆さんは、年末年始帰省されましたか?

実家へ戻っていたり、祖父母の家へ行ったり、家族で海外へ行ったり。

日本では、年末年始は家族で過ごすという風習が根強く残っていますね。

この風習によって年末年始が憂鬱な気分の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

日々と変わらずに過ごした方も、一人で過ごされた方ももちろんいますよね。

ぼくは年末年始とお盆に実家に泊まります。

仲のよい家族で、愛情いっぱいに育てられた自覚がありますが、それでもやはり、ちょっと気を遣って疲れてしまうことも。

増して心が疲れている状態では、帰省で必ずしも安らぐという訳ではなさそうです。

 

ではでは、

児童養護施設の子どもたちの場合はどうなんだろう?

 

帰る場所の在る子どもたちは、児童相談所と連絡を取り外泊の許可をもらいます。

帰ることができると判断されれば、その期間は家庭で過ごすことになります。

それこそ、祖父母の元へ帰省をしたり、家族で初詣に行ったり、遊園地などに遊びにいったりする子もいますよ。

保護の理由が虐待の場合は、施設としても心配になりますが、経済的な理由のご家庭の場合は、パパママもいつもより嬉しそうでぼくも嬉しい。

楽しんでね。パパママにたくさん甘えるんだよという気持ちで送り出す。

 

一方、帰る場所のない子どもたちは、グループの職員のところへ「家庭体験」をしに行く場合があります。

平たく言えば、職員の家へ宿泊し、一般家庭の雰囲気を感じるというひとつの支援。

今日ハルくん家にお泊まりしない?なんて感じです。

子どもたちが将来家庭を築いたときに、モデルとなる一般家庭を見せておく、というのが目的です。

施設ベースでは、社会の常識を1から学び直さないといけなくなっちゃう。子どもの頃に、こういう感じなのか……と見ておくのはやはりプラスであると感じます。

 

子どもたちは、全員がどこかへ泊まりに行くわけではありません。

でも比較的小学生や幼児さんなんか、こぞって「行きたい!!!」「何持っていけばいい?!?!?」とキラキラに喜んでくれます。

中学生や高校生も、

ハルくん来てほしいなー……などとこちらがねだれば

「ゲーセン連れてってくれるならいいよ!」

「夜更かししていいなら行くわ」

「ハルくんの秘密暴きに行く!!」

とかで、来てくれます。

もうほんっっと可愛いよね!!!!最高!!!!マジ最高の極み!!!!!可愛い!!!!!!

大人は大人で楽しみでね(楽しみにできる人しか受け入れを許可しないしね)、子どもたち用の新しい布団用意しちゃったりしてね。

 

児童養護施設は娯楽の少ない場所ですから、日々変化を求める子どもにはよい「体験」です。新しいものが好きな子もたくさんいます。

逆に、変化を好まない子もいます。そういう子は、施設に残ることも可能です。無理矢理気を遣うところに連れていくこともないですからねぇ。

 

 

ここだけの話ね、

ぼくの家に泊まっても、普段できないことを家族ぐるみでしても、子どもにもっては帰省でも旅行でもなく「体験」になってしまうのは少し切ない……というのが、ハルくんの正直なところです。

実際、子どもがどう思っているか、今度聞いてみようかな。

またいきたい!と思ってくれているといいなぁ。