「学生時代に資格を取るのがスムーズだと思います。」
以前記事にして綴ったことがありますが、ぼくが児童養護施設に就職した手順をご紹介します。
施設によって異なりますし、年代によっても異なるものなので、参考程度にご覧いただきたいです。
●資格をとる
児童養護施設は子どもに関わる高度な知識と、豊かな人間性が必要とされます。
児童養護施設で働くことができる資格は様々あります。一例として、保育士、児童指導員、社会福祉士、心理士、小学校中学校高校いずれかの教員免許、調理師。ここに書き出されていないものでも、求人に載っていれば任用可能です。
高卒でとれる資格もあるようですが、大学や短大に行くのが近道でしょう。求人も大学卒の方が多いですね。ぼくは国立大学の教育学部で、小学校教諭と中学校教諭の免許を取得しました。
●働きたい施設を探す
児童養護施設は大元では繋がっているのですが、ここの個性が大きくみられます。
理事長の方針や、施設長の指導法、施設の歴史や地域の特性など、様々な観点から検索してみましょう。児童養護施設のホームページを見たり、施設自体の名前で検索をかけ、評判を見るのもおすすめです。また、施設ごとに必要な資格が異なる場合がありますので、注意しましょう。
●書類選考、面接
面接には、きちんとした髪型とスーツで向かいました。多少茶髪でしたが社会人だったので許してもらえるかなー……と……。許されました(笑)
事前にかいてきた履歴書や職務歴、自己アピールを書いた書類を提出します。面接本番はその書類に基づいた質問をされるので、コピーをとっておくことをおすすめします。言っていることが違ってしまったら、印象としてマイナスですからねぇ。
具体的な質問の一部を紹介しますね。
ぼくの面接では……
- 前職をどうしてやめたか
- 今教員にならないのはなぜか
- 児童養護施設経験はあるか
- 休みの日は何をして過ごすか
- 成人式は行ったか
- 家庭環境や家族構成
- ここでやりたいことはなにか
- どうしてこの施設を選んだか
- どうして児童養護施設の職員になりたいのか
- 特技やアピールはあるか
- 子どものことをどう思っているか
- 結婚の予定はあるのか
- 子どもの予定はあるのか
など、たくさん質問されました。覚えている分だけ書き出しましたが、もっとたくさん聞かれたと思います。
質問は一対一で個室行い、始終和やかな雰囲気で力を抜いてできました。最後の2つは「それ聞くの!?」と驚いたのでよく覚えています。離職するタイミングがその辺なんだろうな~とふわふわ考えてますけど、やっぱりちょっとプライベート立ち入り過ぎだわな!(笑)
その後給料のお話や手当てのお話が続き、児童養護施設の歴史をお話しいただいて、面接終了。計2時間!長くない!?ぼくひとりにだよ!!?!?
帰り道で傘をなくし、疲労困憊で帰宅しました。学生に対しての面接と、社会人に対しての面接は違うらしいとあとから聞きました。なるほどね。
●合格通知が来たら
ぼくはまず電話で合格が伝えられました。わーいわーい。
そのまま電話で今後の予定を決めるのですが、本採用の前に実習をしなければなりませんでした。ぼくは学生時代に施設実習は履修しておりません。致し方なし。
1週間、実習生として施設で働きます。そのあと、リーダーや施設長が問題なしと判断してもらえるの、やっと本採用!お給料がいただける立場になるのです。
●研修にいく
新人研修といって、新人のための勉強会のようなものがちょいちょい入ってきます。1週間ぶっ続けの時もあれば3時間で終わりーなんてのも。同期の同僚とは、ここでとても仲良くなれますよ。
●就労開始!
あとは子どものために、子どものためだけに仕事をこなしていくのみ!楽しい時間も、苦しい時間も、みんなで分かち合ってせ成長する。大人も子どもも一緒になって遊び、笑って怒って泣いて、迷惑かけて、心配かけて、支えあって過ごしています。
皆さんもぜひ、ぼくたちと一緒に働いてみませんか。