「毎日目が回るような忙しさ!!」
三度こんにちは、前回の記事の続きです。
児童養護施設の職員がどんな仕事をしているのか、できるだけ詳細に紹介しようという試みです。皆にとって誰に聞いたらいいかわからないとこが、ここで解決すると嬉しい。
これね、「みんなでやる仕事」じゃなくて、「ほぼ職員一人分のスタンダートな仕事」だからね。脅している訳じゃないけど、覚悟はして就活に望んでほしいです。人手不足の昨今、力が必要です。ぼくがなんでも教えるので、あなたと一緒に頑張りたいです。
では続きからどうぞ!
●会議、定例会
- 各グループ、寮の職員会議
- 全職員参加の全体会議
- 代表者参加の朝礼会議
- 各部門ごとの部門会議
- 小学校へ出向く定例会
- 中学校へ出向く定例会
- 高校へ出向く定例会
- 児童相談所との定例会議
- 問題を起こした子どもについての対策会議
- 親御さんと話す報告会
- 各学校の保護者会
●研修
- 新人研修(泊まり)
- リーダー研修
- 児童相談所研修
- 先輩からお話を聞く講義(年に何回か)
- 発達障害研修
- 児童心療研修
- 社会福祉研修
など
●実習生対応
- 実習生の情報把握
- 実習生のスケジュールづくり
- 実習生の実習受け入れ
- 実習生指導
- 1日終わるごとに反省会
- 実習生の書類添削、推敲
- 子どもたちへの周知、配慮
●ボランティア対応
- ボランティア日程把握
- 当日のボランティア用職員の確保
- 当日のボランティア時間の勤務
- ボランティアへの御礼状制作
- 子どもたちへの周知、配慮
●職員面談
- 施設長、寮長との勤務面談
- 各グループリーダーとのグループ面談
- 子どもたち一人一人との定期面談
- 心理士との面談
●書類作り
- 子どもの様子報告書
- 保健報告書
- 学習報告書
- 問題対策報告書
- 各学校への生活報告書
- 外出外泊報告書
- 子どもとの定期面談報告書
- 子どものおこずかい出納帳
- 勤務時間報告書
- 来月のシフト案
- 献立注文書
- 諸経費支払書
●専門職員との連係
- カウンセリングの送迎をする。
- プレイセラピーへの送迎をする。
- 栄養士に献立のアドバイスをもらう。
- 問題や変化を心理士へ報告する。
など
●ソーシャルスキルトレーニング(SST)
- 社会性が低いと判断された子に、一対一でソーシャルスキルトレーニングを行う。
- 発達障害児は療育教材にも取り組む。
- アスペルガーの子には会話のトレーニングをする。
- 集団行動のコツを教材や会話から学べるよう、日々気を配る。
たくさん羅列してしまって、読みにくい文章になってしまった。
少しは児童養護施設の職員という仕事に現実感を持ってもらえたかな。書いた中には、月に1度の仕事もあれば、毎日やらねばならん仕事もある。
続けてみるとわかるけどね、職員の連続勤務年数が少ないのも頷けてしまうよ。3年続けたらベテラン!の世界なんだ。
仕事は多くて毎日がギリギリ。楽しめる余裕のない大人も中には働いている。昨今問題になっている施設内虐待も、この多忙さと、各自が各自でオールマイティーを求められることがひとつ原因だと思うな。
だからといって、虐待なんて絶対あってはならん。子どもたちを守るためにも、職員の負担軽減を強く求めています。
みんながぼくみたいに楽観的じゃないからねぇ(笑)みんながみんな、命に変えて子どもと向き合える訳じゃないから。命に変えて守るもんが、他にあったって当たり前なんだからさ。働きやすく、過ごしやすい、子どものための環境が整うといいな。
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