何からかよくわからないのだけれど、
「助かりたい」あなたへ。
「助けてほしい」と、
なんとなく言えないあなたへ。
ぜひ最後まで聞いてほしい。
そして助けを求めてほしい。
それがぼくの願いです。
「助ける」とはなんだろう
そもそも「助ける」とは一体何なのか?
「助ける」にはどんな意味が含まれ、
いつ使用していいのか?
少し国語的な解説と共に、あなたの心に知ってもらいましょう。
「助ける」と似ている言葉の「救う」を比較しながら解説していきます。
「助ける」「救う」の言葉の違い
意味
●助ける・救ける(たす-ける)
・危険や死から逃れさせる。救う。
・苦しみ困っている者や忙しい者に対して、また仕事・働きに対して、力を貸し、不足を補って、うまく行くようにする。
●救うあぶない状態、苦しい状態、悪い環境、貧しい境遇などにある者に力を貸し、そこから逃れるように助ける。
インターネットで調べたら、上記のような内容が出てきました。
まず、日本において「助ける」「救う」がこんな意味なんやなぁ、と知ってください。
由来や語源
「助ける」の語源……「手助く=たすく」
→人間の手で、一緒に支える、力を貸す、の意。協力する。実際に人間ができる力を使ってその対象の困難を取り除く、または立ち向かう。
「救う」の語源……「世(衆生)済う=せくう」
→少し宗教的な意味で、神や仏や自然などが、大きな力で世の中を浄化すること意。
つまり本来は、
「助ける」は人間が処置できる状況、
「救う」は神や仏や自然でないと何とかできないような状況に用いるようです。
自分のなかで「こりゃ神様にでも頼まないと無理だ」というときは「救ってくれ」を。
「人の手によって共に在りたい」と願えば「助けてくれ」を使うのがよいのでしょうねぇ。
現在では意味合いもほぼ変わりなく、どちらを使うのも一応適正とされています。
せんせーっぽい?(笑)
「誰か助けて」を言えるようになるためのアドバイス
ハルせんせーの授業のルール
ここからは完全にハルせんせーの持論となります。
上記した「助ける」の定義を知った上で、ぼくの思いと教育感を聞いてください。
あくまでも「ハルせんせーのじゅぎょう」は、
へぇ~世の中にはこんな人もいるんやな~。
自分とは違うなぁ。
自分と同じところもあるかも。
自分と全く同じ意見の人もいるんや!
なーんて、それぞれがそれぞれに「自己完結」してよいという前提です。
「助けて」を言っていいのはどんなとき?
結論から言います。
いつでもオッケー!
下記でぐだぐだと具体例を挙げていくので、
「あ、こんなことでも助けを求めていいのね?」
と安心してもらえると嬉しい。
自分が「しんどい」と感じたとき
学校で嫌なことがあったとか、仕事が辛いとか、何か自分の精神衛生を汚染することが実際に起こったとき。
テストで赤点取っちゃった……助けてしんどい補習やだ……って言うの、オッケー。
信頼できる人が側にいなくて、生きていくのが辛いよ……助けて……って言うの、オッケー。
自分にとってしんどいことが起きたら、内容は何でも大丈夫。
こんなくらいでしんどいなんて言ってたらダメだ、とか、もっとしんどい人もいるんだし、とか、思わなくて大丈夫。
自分がしんどかったら、それはもう確実にしんどいんよ。
シンプルだ。
助けての声をすぐにあげていい。
これから「しんどいだろうな」と予測できたとき
明日の学校嫌だなぁ、きっと休み時間ひとりだろうなぁ、助けて……って言うの、オッケー。
親戚の集まり気が重いなぁ……また結婚しろとか言われるんだろうなぁ……助けてー……って言うの、オッケー。
病気の治療、終わりが見えない。これからずっと辛いままなんだろうなぁ……助かりたい……って言うの、オッケー。
今までの経験や、大体の流れを予想して「しんどそう」って感じた時点でヘルプを出すの、おすすめです。
もしかしたら、事前に練習ができるかもしれない。
もしかしたら、やらなくてもいい方法が見つかるかもしれない。
もしかしたら、心の準備ができるかもしれない。
もしかしたら、心のバリアを厚く張れるかもしれない。
もしかしたら、考えを変える助言をもらえるかもしれない。
事前準備をして、他の選択肢をもらう。
その全ての可能性を期待して、助けてと言っていい。
「しんどいかもしれない」と不安なとき
人生の見通しが立たない。これからも毎日ただ息をしているような不安がある。生きることから助けてほしいって言うの、オッケー。
目標が見つからず、これからの命に期待が持てない。死ぬのも憚られるし、とにかく今この現状から助かりたい。それもオッケー。
いつも何かに追われている気がする。何かはわからないそれから助かりたい、それもオッケー。
今まで気づかなかったけど、そういえば私なんかしんどい???漠然としたこの不安から助けてくれるなら助かりたいよ……って曖昧なのもオッケー。
何か確かに在るものでなくても、あなたのなかにモヤモヤっとしたものから助かりたいときにも、「助けて」と言って大丈夫。
自分の中に渦巻く不安や焦燥から遠ざかるために、他者に助けを求めていい。
助けを求めた先を、なんとか現状から逃れるための道にしていい。
「しんどかったら嫌だなぁ」と感じて予防したいとき
数学わからない!死にはしないけどテストできなかったら嫌だなぁ、この問題解ける人解説して!という助けの求め方、オッケー。
友達作るのにきっかけが掴めない……ひとりでも生きては行けるけど、誰かが側にいた方がいいかもしれないから助言よろしく……っていう助けの求め方、オッケー。
自傷したい気持ちが消えない。自傷したあとに今よりしんどくなる可能性もあるし、困っている。どうしたらいいと思う?なんて助けの求め方もオッケー。
仕事を始めるんだけど、職場に馴染めなかったりできないことが多かったりしたら凹むと思う……そうなったら慰めて元気付けてほしい……ってお願いする助けても、オッケー。
いつだって「助けて」と言っていい
しんどいかも、という予測と、今より良くなるかも、という期待を込めて、「助けて」を発注しておくのも大丈夫。
保険的な「助けて」を、心にストックとして持っておくために使うのもいい。
「これがあるから大丈夫」って、安定剤のように、お守りのように胸に持っていることで、自身を助けることができる。
お守りを獲得するために、他者に助けを求めていい。
具体例がなんとなーくわかって、
「自分も助けてっていっていいんかな」
と思い始めた?
それでも言いづらい人に伝えたいこと
「助けてって言っていい気もするけれど、まだ言いづらい……」
という人に向けてもう少しお話しするから聞いていてくれると嬉しい。
人に助けを求めることは負けでも逃げでもない
人に「助けて」と言うことは、意外とハードルが高い。
迷惑って思われないかな、重たいって嫌われないかな、と不安になる。
そんなあなたにぼくが伝えたいのは、
「人は誰しも迷惑をかけずには生きていけない」
という事実です。
心を楽にして生きていくためには、自分も助けてくれと言うので、あなたも言ってくれ、という姿勢。
生まれた瞬間から、誰かの手を借りて命を繋ぎ、今のあなたが居るわけで。
それはほんっと、誰しもが同じこと。
生まれた瞬間は自分で歩けないし、ご飯も食べられない。
誰かしらの時間を自分に費やしてもらって、迷惑かけて、心配かけて、そうして今に至る。
そして、忘れちゃいかんのが
「あなたも誰かにたくさん迷惑をかけられて生きてきた」
という事実。
ほんとに、お互い様だから。
ハルさんリツイート多いな!とか、子どもとの話とか興味ないぞ、とか思っても、フォローし続けてくれてるあなたにはいつもめちゃめちゃ迷惑かけとるよね!(笑)
でも、こうやって繋がっていてくれるわけやん。
皆がぼくにくれる一言で、皆がぼくの言葉を聞いてくれることで、ぼくはとてつもなく助けられてるから。
だから、今これを読んでくれてる皆には、ぼくに「迷惑をかける」権利があるわけよね。
そんな風に、皆誰かしらに迷惑をかけられているので、お互い様やんけ!という気概で「助けて」もらっていいんだよ。
助けてといっても悪いことはあまり起こらない
さらに、
「人に弱味を見せられる人の方が味方が多い」
という実体験をお知らせ。
もひとつ。
「人に“助けて”と言ったり、“お願い”をしたりすると、親密な関係を築きやすい」
という心理の実験結果。
ダメ押しにさらに、ひとつ。
「不安は声に出すことで軽減され、人に聞いてもらうことで自己処理しやすくなる」
という事実。
総合して、
「助けて、と言うことで悪い結果になる可能性は低い」
ということよね。
特にぼくみたいな「皆がいるからピシッとせんせーしていられるよ~いつもすまんな~ありがとな~」とか言ってるヤツにはガンガン頼っていくのがいいよ。
だってあなたに助けてくれ、と言われることが、ぼくを助けることになってるからね!
お互い様。
そして誰も損してない。
まとめ
「助けて」は、言った方がいいな?
「助けて」は、いつ言ってもいいんやな?
と少しでも思ってもらえたら嬉しい。
それがまたぼくへの支援になる。
長い話を最後まで聞いてくれてありがとう。
いつでも「助けて」を待ってるぞ。
んで、ぼくのことも今まで通り助けてくれ。
助かりてぇ~!って、言っていこう。
助かる道を、誰かがきっと知ってるから。