「家族は自分で選んでいこう。」
ぼくの家族を紹介します。
ぼくは5人家族。
お父さんと、お母さんと、ぼくを入れて兄弟が3人。
よくある核家族です。
父はサラリーマンで、母は子どもに関する仕事をしています。
両親はいつまでたってもバカップル健在で、毎日ラブラブです。ふたりで旅行に行ったり、食事にいったり、お酒を飲んだり。夫婦喧嘩もほとんど見たことがありません。
兄弟も仲が良く、人並みに喧嘩もして、人並みに大人になった今も、支え合っている欠けがえのない存在です。
うちは本家がしっかりした田舎の一族なのて、親戚の集まりがたくさんあります。
両親はそれぞれ長男と長女、挨拶回りや式などが多く、それは子どものぼくらにも役割を与えました。
一族に恥じぬよう!生きてきたつもりだし、育ててもらってきたと自負しています。
親戚の集まりは緊張して背筋が伸びるので、変な気を遣ってしまうのか、憂鬱なときもあります。
しかし、生まれたときからぼくを育んでくれた人たちに、敬意も、感謝も、愛情も持っていることは間違いありません。
最近、親戚の集まりがありました。
ぼくと同年代の女性が、初妊娠をしているということで、皆が祝福し、盛り上がっていました。
一緒に育ってきた彼女のおなかに、新しい命が宿っている。
その事実が、そっと添えた手のひらから伝わってきて、ぼくはなぜか涙が出てきてしまいました。
家族が増えるのね、と、皆が嬉しそうです。ぼくは感動のあまり言葉も少なく、彼女に何度も「泣きすぎ(笑)」と笑われました。笑う彼女は幸せそうでした。
ぼくらは家族ですが、皆が皆、血の繋がりを持つわけではありません。
婿養子に来たおじちゃんもいれば、お嫁さんに来たおばちゃんもいます。
先程の彼女の旦那さんだって、血の繋がりを持たない新しい家族です。
養子縁組をして血の繋がらない子どもを授かった夫婦や、何年も付き合っていて一緒に住んでいるカップルもいます。
それでも、ここに集まる以上すべてぼくの「家族」です。
血の繋がりはなくとも、戸籍の繋がりがなくとも、ぼくはこの人たちの「家族」です。
血の繋がりを持たずとも、家族になることはできるということ
生まれた場所で、生まれたときの人たちと、同じ家にいることだけが家族ではないのです。
家族は自分で選んで、作っていけばいい。
生まれたときから一緒にいる人たちを、「家族」と認識したのは他でもない、ぼくです。
誰に言われたわけでもありません。たまたま、生まれたときから一緒にいる人たちが、家族になったのです。
今いる場所に、あなたの家族はいますか。
幸せを感じられる、家族はいますか。
安心をくれる、安心をあげられる、家族はそこにいますか。
もし居なければ、探しましょう。
生まれたときから一緒にいる人たちが「家族」である確率が高いだけで、必ずそうではありません。
どこかにいるあなたの家族を、選んで、探しましょう。
ぼくがお手伝いします。
いつもここにいますよ。