子どもが僕らを素敵な先生にしてくれる。

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児童養護施設、小学校、教育系大学、教育実習、療育施設などで経験した事柄を連ねる、徒然なるままにが過ぎるブログ

発達障害児は普通学級?特別支援学級?小学校ハル教室の実録

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「最終的には子どもが決めるのがよいと思うなぁ、ぼくは」

進級や進学に向けて、準備を整える時期ですね。 

ワクワクドキドキの新しい環境は、心配の種にもなっているでしょう。

発達障害やグレーゾーンと言われている子どもたちの保護者さんは、
「これからの子どもの環境をどうしようか」
と考える必要がある時期でもあります。

 

ぼくが小学校教員だった時の出来事

ぼくは中学年の担任をしていましたが、
グレーゾーンを含めてクラスに9人の発達障害児が居ました。

大学で発達障害の勉強をしていたことを学校側が知っていたからか、ぼくのクラスに集められていたのかもしれません。

わちゃーっとしているクラスではありましたが、統率がとれないわけではなく、笑顔と楽しさを重視し、協力し合うことを約束した素敵な学級でした。

普通級も支援級も関係なく成長する子どもたち

支援級にいる発達障害の子どもたちも、協力学級であるこのクラスに自主的にいることが多く、長い休み時間もよくクラスに遊びに来てくれました。

このクラスの子も支援級の子たちが大好きで、大切な友達として認識していたことでしょう。図工や社会など、このクラスで受けられそうな授業で、隙を見ては「○○くん呼んできていいー?」と多くの授業に誘う言葉をかけてくれました。

支援級の先生は付き添っていませんでしたが、問題が起きることはついぞありませんでした。

普通級も支援級も関係なく、
「できることを認めあう」「苦手なことは助け合う」子どもたちのなか、皆がそれぞれ考えて共に生き、学び、成長していったのです。

ぼくは担任として、胸を張って子どもたちを進級させられました。子どもたちのお陰で、ぼくは教師という仕事の楽しさをより深く知ることができたのです。

それと同時に、「できないこと」よりも、「できること」に注目する子どもたちと共に在れたことが、ぼくのせんせーとしてのスタイルを確立したと言っても過言ではありません。

支援学級を勧められて戸惑う親御さんからの相談

グレーゾーンの診断が出ていたが、普通学級で学んでいた男の子のママから、相談がありました。

学校のお偉いさんから、来年から支援級に行かないかと勧められたそう。

なんじゃそりゃ!ぼく聞いてねぇぞ!と、お偉いさん方に内心憤怒したのをよく覚えています。

「支援級ではなく、普通級に進みたいと子どもが言うんです。ハルせんせーにお力添えいただきたいです」

と。

もちろん、ぼくは子どもの味方ですから。

お上にも直談判し、来年も普通級進級が認められました。(通級は続けるという条件付きです)


それと同じ頃。

支援級の子どもであった親御さんから相談がありました。

「来年から、通常学級に通わせてやりたいんです」

ぼくは、子どもがそう決めたなら、全力で支援、応援しますとお答えしました。

ぼくのクラスに居るときに、授業参観を見に来てくれたお母さん。

普通級でいわゆる「一般的に」授業を受けられ、周囲に馴染んでいる我が子を見て、普通級進級を希望するようになったと。

当の本人は、「どっちでもいい」とのことでした(笑)

なので、国語と算数は支援級へ。その他はすべて普通級へ。所属はお母様の要望通り普通級で、国語と算数は通級という形を提案しました。

本人も、お母様も快諾。来年の進級を楽しみにしているとお声をいただきました。

子どものためにある制度

支援級と普通級は、二種類をうまーく利用して子どもと親御さんの希望に添えばよい。

子どものためにある制度ですから、どちらも利用する権利があります。

教師に理解があれば、子どものために、もっと効率的で納得できる利用の仕方が広がるのです。

 

どちらも使う!欲張っていこう!

変えてもいい!でも、子どもに決めさせてあげてね。

そこに身を置くのは、他でもないその子だからね。