「強烈で鮮烈、かつ極彩の拠り所を」
なんだか最近、日本はもしかしたら沈没するんじゃなかろうか、と疑うほどの災害が増えています。
各地で頻繁に起きる地震。
それに伴う津波の甚大な被害。
大雨による浸水、冠水。
異常気象で真夏日が続き、かと思えば冬は極寒で。
規模の大きな台風も多く上陸し、竜巻も観測されています。
天災を前にしてぼくら人間ができることなど、ほんと、たかが知れています。
人は無力です。
しかし、
無力な人間にしかできない「未来を想像する力」で、災害時に本当に必要なものは何なのか考えてみました。
実現できるかどうかはまず別として、考えることは自由だ!(笑)
主に3つに分けて、提案していこうと思いますよ~。
①食料、水、火など、身体を守るのに最低限のライフライン
これはほとんどの方にある知識ではないかと思います。
もう常識と言っても過言ではないかもしれません。
一週間生きられる食料、水を備蓄しておくことは、様々なサイトでも推奨されていますね。
ライフラインというとまず、水、電気、火!という印象ですし、ぼくもこの3つは最低限のアイテムであると考えます。
さらに、最低限の3つに加えて、
この記事においては、ライフラインのなかに、「飲むことで生命を維持している医療品」も含めてお考えください。
(例:インスリン、酸素吸入器など)
ライターやマッチ、ガスボンベなど、火の元になるような道具の用意。
懐中電灯やランタンなど、視界の確保に役立つアイテムも持っておきたいところです。
政府の匙加減にもよりますが、救援物資が届くまでには大抵時間がかかります。
待ち望んでやっと届いた物資が、ライフラインとは関係ない、なんてこともあるようです。
そもそも、救援物資をもらいに行くために「光」や「動ける身体」が必要になってきますよねぇ。
人間が普段ライフラインとしている、「水」「電気(光)」「火(ガス)」と、「食料」の確保は、身体、もとい命を守るため確実に必要と言えるでしょう。
加えて、生命を維持する医療品。
ここまでがライフラインです。
なんなら、今特筆すべきことですらないかもしれませんねぇ。
みんな知ってるわ!ってなもんです。
どこで得た知識かは定かではないのですが、日本人は災害時の対応力が世界的な見て高いなんてことも聞いたことある気がします。
さすが、地震大国、台風の通り道と称されるだけはある。うむ。
何はともあれ、ライフラインの確保に動ける身体を、まずは死守したいですねぇ。
②常備薬、衛生用品、救急セットなど、身体に「安全」と「健康」をくれるアイテム
ここからをフォーカスして皆さんに伝えたいぼくです。
命の終わりには直結しないけれど、「ないと心配なもの」を用意してください。
災害時には、不安定な心身を自分で引っ張って、無理矢理にでも立たせてやらないといけない場面があります。
些細なきっかけで心が崩れて、身体が言うことを聞かない状況にも陥りやすいのです。
怪我をしたときや不調が続いたとき、寒さ、暑さ、不衛生からの不快感、プライバシーの守られない避難所での生活……
非日常が日常になっていく過程で、「慣れる」までの身体の変化。
健康から離れていく感覚にも近いです。
まだ身体は動くはずなのに、磨耗した精神が過酷な状況に耐えられなくなってしまうことが圧倒的に多い。
そんなとき、あなたの身体に「安全」や「健康」をくれる、具体的なものの用意をおすすめします。
緊急時の自分を守るために、いつも自分を守ってくれているものを、必ず準備しておいてほしいです。
例えば、常備薬。
市販の痛み止めでも、病院で処方されている薬でも、何でもいい。
普段不調を感じると接種する栄養剤でもいい。
美容のためのサプリメントでも、筋肉を育てるためのプロテインでもいい。
肌を健康に保つための化粧品でも、皮膚を保護する塗り薬なんかでもいい。
あなたの身体に、いつも「健康」をくれているお薬を、側に用意しておいてください。
健康を自ら作り出すことで、身体を守るための心も作りやすくなります。
傷に「安全」を与える絆創膏やガーゼはもちろんですが、あなたの精神にガードをくれる何かの存在が、あなたを救うのだとぼくは思います。
具体例をあげます。
ぼくは、皮膚の状態が悪くなるとイライラしてしまうことを自覚しています。
過剰に汗をかいた日や、乾燥の激しい日なんかは普段通りのパフォーマンスが難しい。
苛立ちは正常な判断を鈍らせたり、周囲の不快を誘い伝染させたりする感情でもありますよね。
緊急時ですから、その場で発散させるのも、当たり散らすのも、適切とは言えません。
しかし抑え込むのも自分の健康状態を悪化させる……。
では、要因を取り除くことに頭を使いましょう。
ぼくは自分の身体に「安全」と「健康」を与える具体的な物品として
身体ふきとりシートや頭皮ふきとりスプレーなんかを用意してあります。
皮膚から痒みや不快感を身体から取り除くことで、苛立ちに先手が打てるわけですね。
身体の衛生状態を保つことにも役立つはずです。
さらに、ぼくは眠ることが苦手で、特に非日常の状況下では何日も何日も睡眠をとれません。
緊急時でもなければそれでも元気なので問題ないのですが、災害に直面していては元気で居られるかわかりません。
睡眠の質の悪化は、身体はもちろん、精神を削る大きな一因。
「健康」のため強制的に睡眠をとれるお薬と、睡眠環境の「安全」を作るためのタオルケットも用意しています。
身体のふきとりシートやタオルケットは、ぼくが自分の身体に健康を与えられる、具体的なもののひとつなのです。
③「生きる」にあなたを縛り付ける、強烈な心の拠り所
難しいこと、非現実的なことは、百も承知で言います。
災害時に一番必要なものは、心の拠り所に間違いありません。
災害に直面すると、普段曖昧にしか感じていなかった「死」への恐怖が迫ってきます。
恐怖ではないにせよ、対象の曖昧な焦燥の波に飲み込まれて、最悪、帰って来れない人を何人も見てきました。
このままご飯が食べられなかったらどうしよう。
このままここに取り残されたままだったらどうしよう。
家が壊れて、住むところのないままだったら。
大事な人と連絡がとれないままだったら。
心配と恐怖は容易く人を支配し、健康も安全もどんどん削っていくのです。
そんなときに、強烈に自分を律していける「心の拠り所」が必要です。
心配でたまらない「もし○○だったら……」を振り切って、常に生きる方向に舵を取り続けていられるストッパーが。
それは家族でもいいし、友人でもいい。
恋人や、想い人、孫や子ども、先生とか。
ネットでの知り合いでも、俳優さんやアイドルでも、配信者さんでもユーチューバーでも、なんでもいい。
この人を残して去ることはできない。
この人の先をこれからも見ていきたい。
この人と歩く未来を終わらせたくない。
私はまだ死ねない
生きていなければ
生きていたい
そんな気持ちをふと置いていってくれる、強烈な心の拠り所を探して。
ある漫画の1フレーズ。
あるドラマの1シーン。
ある小説の一文でいい。
完結していない物語、最終回がまだだよ。
今週末のテレビドラマ、見ないままでいい?
口座に残った資金を投資せず、終えていいの?
未完成のまま朽ちて褪せていくあなたの作品たちは?
尊敬する人からもらった何気ない一言。
欲しいのにもらえていない誰かからの賛辞。
伝えられていない、愛の言葉たち。
明日やるか、と決めていたこと。
来月ね、と楽しみにしていた約束。
来年こそ、と燃えていた闘志。
いつかきっと、とどうしても諦められなかった夢。
沸いてくる「生きたい」気持ち。
泡立つ「死にたくない」焦燥。
少しネガティブではあるけど、「ここは理想の死に場所ではない」という思いでもいい。
あなたを強烈に惹き付ける拠り所。
あなたを生きるに縛り付ける拠り所。
そして、あなたに希望を与え続けてくれる拠り所。
もちろん、安心感と穏健を守ってくれる拠り所も必要です。
災害時のように非日常が続くときには特に、ほっと息をつける場所、身の危険から逃れられる場所、パワーを貯められる補給所は確かに必要です。
しかし、それは先程からぼくが訴えてきた「生きる」に縛り付ける拠り所の先にあります。
あなたを生に縛り付ける、強烈で鮮烈で、まるで世界そのもののような。
そんな拠り所の存在が、災害時、あなたの命を何よりも守るとぼくは考えます。
生きる力を彩り続ける命を目指して生きていく
災害など、緊急時に必要なものは、まず「生きる力」だとぼくは思っています。
だって、食べ物とか、衛生用品とかその他もろもろ、生きていくために必要なのであって。
生きる気持ちがなくなれば、なぁんにも要らなくなってしまうでしょう?
その場で命を終えればいい、ってことになってしまいません?
生きるために、生きていくために必要なのは、「生きる」に舵をとれる心の拠り所であると。
ぼくは常々そう思っていますし、
ぼくの活動や生きている姿が、あなたにとっての「強烈な拠り所」となれるといいなぁ、と贅沢も言っていくつもりです。
しんどいときにこそ、いや!でも!まだ!と思わせてくれる何かに助けられるのです。
もしかしたら悪いことが起こるかもしれないってときに、「でも助けてもらえるかもしれない」と、希望に振り向くための何かに。
あなたにとっての、そのひとつとなれるよう。
ぼくも毎日揚々と色を上げて、鮮明に、鮮烈に、生きていたいですねぇ。
ぼくにとって必要な命の色をくれるあなたと、ほら、交換ですよ。
辛かったねぇって抱きしめ合うまでは、命を終えられないように。
怖かったよねぇって涙を拭い合うまでは、命を終えられないように。
あなたの命を守ることができる極彩の力を!
緊急時の拠り所となる強烈な魅力を!
ずっと考え続けて、そうして、みんなで、生きてゆけたらいいですねぇ。