「せんせーは ちゃんとした おとなだね」
筆者ハルが、自分が勝手に自分に課している「子どもと関わるときの約束」というものがあります。
子どもに言われたものだったり、学生時代に学校で学んだことだったり、生きている間になんとなく思ったり……自分の師はどこにいるかわからないものです。
そのうちのいくつかを小出しにご紹介しようと思います。
まず、「自分が守れない約束はつくらない」です。
これは当たり前のことのようで意外とできていない。
例えば子どもに
「食べたり飲んだりするときはきちんと座る」
と指導したとします。
果たして私たち大人は守れているのでしょうか。
横になったままお菓子を食べていませんか?
冷蔵庫の前でお酒を飲んでいませんか?
外で水筒のお茶を立ったまま飲んでいませんか?
子どもは見ています。
そして真似をします。
だって子どもの先ずの師は、側にいる大人なのですから。
子どもの純粋な信用を裏切ることになりますし、約束の効力が9割減ります。(※当社比)
「大人もできてないじゃん!!」と言われたら、反論のすべが残っていません。
ただし、大人には大人の特権があります。
子どもの見本としてはアウトだけど、大人社会では許されてもいいことがあります。
立ち食いソバ、立ち飲みバーなんてのも世間にはあります。そんなもんです。
子どもに教えていることとは真逆の世の中です。
したがって、
あくまで「子どもの前で絶対守れる約束」
だけをした方がいいわけです。完全にハル流ですが。
塩梅も難しいんですけどね~……無意識のうちに出てしまうかもしれない習慣だけど、子どもには習慣化してほしくないことに関する約束。
そういうものには
「この約束はハルくんもできないことがあるから、そういう時は○○くんが教えてくれると助かるな。」
という一言を添えておくことをオススメします。
ふたりで頑張ろう、の方向にシフトしておくわけです。
子どもとのコミュニケーションにもなりますし、自分の習慣を意識するきっかけにもなります。今日はふたりとも守れたかな、と1日の終わりに振り返りをするのもいいですね。
小学校3年生に、
「せんせー、ちゃんと爪切ってる。ちゃんとした大人だね。」
と言われたことがあります。
爪は短く切る、と指導するプールの時期の出来事です。
子どもは、見ています。
口にこそしなくても、大人をしっかり見ていますよ。
あのきらきらの目で
「ちゃんとした大人だ」
と、子どもに評価してもらえる大人でありたいものです。