「まぁ足の数で言えばダンゴムシの勝ち」
小学生って、ほんっとに小学生独自の世界観で生きていますよね。
乳幼児にも中高生にもそれぞれ世界観はあるんでしょうが、ぼくには小学生の見ている世界が一番興味深く面白い。
今日はよくある風景を少しだけ切り取って皆様にお送りいたします。
彼らはいたって真剣で、誰もウケなど狙っていないということだけ念頭にお読み下さい。
ほんとに、小学生って面白い。
とあるおやつ時。
小学3年生の4人組が、「次の休み時間にたたかいごっこをしよう」と話しているのを耳にしました。
仲良しでいつも4人で遊んでいるグループです。
リーダー気質で明るいユウジ、おちゃらけ下ネタボーイのアツシ、算数大好きまとめ役のキラに、一見大人しいが女子にモテモテのシオンです。
たたかいごっこといって、プロレスのようなチャンバラのような遊びは男の子にはメジャー。
ただケガが心配で教師にとってはひやひやの一件です。
どんな闘いを繰り広げる予定なのか気になって、ちょっとだけ声をかけることにしました。
お~たたかいごっこやるのか!誰が一番強いの?
ユウジ「おれ!おれが一番足がはやいもん」
足が早いと闘いが強いんか!なるほどね~
キラ「いや、でもおれのがはやい日もある」
ユウジ「たまにね」
たまに!思わず笑ってしまいます。
アツシも足速いやん?走るんか?
アツシ「おれはな、こうやってな、よつんばいになると強いんよ」
ユウジ「あー、あの せんぽうは マジで強い」
シオン「あれは強い」
四つん這い戦法てのがあるのな!?どうやって闘うの?
アツシ「とにかくワサワサしながら てきを 追いかける」
ユウジ「あれすごいウケる。マジで強い」
キラ「めっちゃ わらえるから たたかえなくなる」
アツシ「多分あのとき おれ 足の数 ふえとるから」
ユウジ「カマキリとどっちが多い?」
アツシ「多分おれ。」
キラ「バッタは?」
アツシ「おれ。」
ユウジ「ニワトリは?」
アツシ「おれ。」
キラ「トリケラトプスは?」
アツシ「とりけら?知らんけど多分おれ。」
シオン「ダンゴムシは?」
アツシ「あー!さすがに勝てない!ダンゴムシ多いもんな足」
おーおー、ここまでくると何をどうツっこんだらいいんか最早わからんな!というかハルせんせー気になるんやけどシオンはどうやって闘うん?
シオン「おれは いたいと いやだから しんぱん」
ユウジ「しんぱんの 言うことは ぜったいなんよ」
キラ「シオンに“やめ!”って言われたら やめないかんのよ」
ユウジ「ある意味 最強」
キラ「最強」
アツシ「しんぱん最強」
そうか!審判な!!確かに闘いの場で審判は大事だよな!!!
小学生ワールド、なんだか底が深くて面白い!!