「マンガの主人公だって、人より多くの苦労や苦悩を経験している」
ぼくから皆さんに贈りたい言葉
発達障害をもつ方、そうでない方ももちろん、「どうして平和に生きられないのだろう」「普通に生きたい」と願ったことがある人も多いのではないでしょうか。みんなが想像する「普通」に焦がれ、大衆に埋没し突出せず穏便に。そんなふうに生きていきたい、と願う時間がありませんか。
そんな皆さんに、ぼくから贈りたい言葉があります。
自分は自分の人生の主人公
主人公に、平坦な道は用意されません。
あなたは、主人公です。
主人公が平凡で淡々とした日常を過ごせることなんてないに等しいです。
今、目の前にある壁や穴は、己の人生をよりドラマチックに演出するための踏み台です。ライバルの出現、高圧的な王様、理不尽なルール、そのどれもが物語を進めるエネルギーです。
しかし、いつでも前を向き進み続けるのは難解で困難です。主人公が立ち止まってはいけませんか?どんな物語の主役も、どこかで躓き立ち止まる。アンパンマンも、ルフィも、ビルドも、どこかで1度は挫け、仲間の力を借りている。
主人公は、1度立ち止まって、悩んで、悩み抜いて、人の力を借りたり、自分で技を磨いたりして前へ進んでいくもの。立ち止まってもいいから、物語を考えることだけはやめないで。
あなたは、主人公です。
主人公に、平坦な道は用意されません。
発達障害は、主人公のあなたが生きるのに必要な苦悩なのかもしれません。
主人公はあなたなのですから、生きやすい世界を選ぶことも、今いる世界を作り替えることも、可能です。できます。できます、主人公ですから。できます。
世界に絶望しても、自分のことだけは諦めないで。
あなたは、主人公です。
あなたを害するものたちを、どうやって倒してやろうか考えてください。あなたを苦しめるものからどうやって離れるか考えてください。主人公が思考をやめてはいけません。主人公が諦めてはいけません。世界に絶望しても、自分のことだけは諦めないで。なぜなら、あなたが、主人公だからです。
何度でも言います。
あなたは、主人公です。
発達障害のお子さんをお持ちの親御さん、あなたの人生に必要な苦悩は、お子さんの中にあります。しかし、不必要な苦悩はお子さんの中にはありません。それは、外界にあるのです。
あなたはあなたの人生の主人公です。主人公に平坦な道は敷かれません。周りのモブキャラならまだしも、主人公は個性に溢れ人と違うことが「フツウ」です。
あなたは主人公です。
それを決して忘れないで。