「この世にある何もかもは、誰かひとりの中に在ればそれは“在る”のだ」
自分が体験していないことは、誰しも身近には感じづらい。
自分が直接見聞きしていないものは、無いものとして扱ってしまいやすい。
自分の正しいと思う道のため、自分の常識を守るため、未知は信じられない。
それはその人がその人らしく、正気を保つために必要な思考に間違いありません。
誰だって、自分の体験以外の事柄は現実味が薄く、「へぇ、そうなの?」としか受け取れない感覚を味わったことがあるはずです。
しかし、あなたの否定した「それ」は、本当に存在していないのでしょうか?
あなたが聞き流した「それ」は、本当に自らに関係のない事なのでしょうか。
幽霊を見たことがある、見たことがない
占いを信じる、信じない
輪廻転生はある、ない
神様はいる、いない
超能力はある、ない
じゃあ、発達障害は?精神疾患は?
発達障害は目に見えないから、ない?
精神疾患は目に見えないから、ない?
内部疾患は?聴覚過敏は?身体の中にボルト詰めてる人は?
目に見えないから、いないのか?
物体を持たないものは、総じて信じてもらい辛い。存在すら、肯定してもらうことが困難なのです。
みんなに、聞いてほしい。
あのね、
目に見えなくても、あるんですよ。
自分は感じられなくとも、あるんですよ。
誰かの中にあれば、それは、あるんです。
人は同じ世界を見ることはできません。
人それぞれ自分の見える景色は違って、背景や持ち物も変わって、今あなたの見ているものが皆に見えている訳では決してありません。
逆もしかりです。
みんなが見えているのに、あなたには見えていないものが必ずあります。
赤の色が、皆同じ赤に見えているとは限りません。赤い夕日は、誰かの見ている世界では青かもしれません。
皆同じではないように、皆同じだということが証明できないものが作られているんですよ。
人って、そういうふうに出来ているんです。
なぜなら、一人一人がそれぞれ道を選んで良いからです。
これはぼくの持論だけれど。
自分が輝いて見える場所に、それぞれが進めるように。
自分を取り巻く何かほの暗いものから、遠ざかれるように。
何が輝いて見えて、何が暗く見えるかなんて、人それぞれです。
だからいいんです、あなただから、いいんですよ。
「無い」世界に住んでいる人へ。
あなたの世界に、障害や疾患は今のところ無いのですね。
健やかに、光を見て、あなたらしく進んでほしいです。
でもだからって、人の世界を否定することは必ずしも必要ではありません。
その人の中には「在る」のですから、「在る」世界を放棄するのは寂しいですよ。
まずは「在る」ことを受け入れて、それは果たしてどう在るのか、ぜひ知ってほしいです。
ぼくも応援します。
「在る」世界に住んでいる人へ。
あなたの中に在るのなら、それは必ず在ります。
疾患でも、障害でも、宇宙人も神様も別世界も、何もかも存在します。
なぜなら、あなたの中に在るからです。
あなたの世界に在るものを、ぼくに教えてください。
ぼくの世界には無いものを、無いまま放棄するのは寂しいです。
「在る」みんなへ。
在ってくれてありがとう。
ぼくらをあなたの世界に連れていってください。
そして知ってください、ぼくらの「無い」世界も。
自分の世界が「在る」みんなへ。
自分の命が「有る」みんなへ。
あってくれてありがとう。
他と交わるこの世界に、自分の世界を確立している皆が同等に愛しい。
全てが在って、あなたがここにいる。それが、それだけで、そのことが愛しい。
すべては、在るのです。
ぼくも含めた「無い」世界の皆さん、「在る」世界を、知っていこうよ。
そして、世界を繋げて、みんなが肯定される個々の世界を大切にしたいね。
ぼくのなかに「在る」のは、愛しいという気持ちだよ。
まずは、ここから、知ってください。
すべては、在るのです。