児童養護施設職員のお休み事情
児童養護施設に勤めたいと思ってくれる皆さんにとって、気になるけど詳しく聞いていいかわからない休日問題。
児童養護施設は学校と違って、お休みの日はありません。
子どもにとって安らかに居られる場所であるよう、年中無休24時間で見守ることのできる体制が必要です。
では、児童養護施設の職員さんたちはいつお休みをとっているの?
就職したら、夏休みや冬休みなんかもなくなるの?
普通の休日は?育児休暇なんかはとれるの?
今日は児童養護施設で勤める大人の「お休み事情」をお話します。
児童養護施設には施設によって雰囲気やルールに特色がありますので、あくまでも“ハルさんの勤めている施設”のことをお話しますね。
ご了承ください。
児童養護施設職員は休みが何日あるのか
ぼくの勤めている施設では、週休2日です。
決まった曜日に休む、というよりは、希望休という形でその都度お休みの日を選ぶことができます。
しかし、学校対応や児童相談所との面談、担当の子どものイベントなどを考慮して、自分の任されている業務に支障のないように選ぶ必要があります。
具体的に言うと
「来月の業務予定を提出してください~!」
という連絡を上司から受け、
・自分の業務
(例:会議、出張、買い出し当番、心理士面談など)
・自分の担当の子どもたちの用事
(例:通院、授業参観、誕生日、保護者面会など)
を申告する。
次に
「来月の希望休を○○日までに出してください~!」
という連絡が来て
・希望休を提出。
(例:5/2、5/9、5/15、5/16)
その後、シフト管理担当の上司が職員の予定を考慮して満遍なくシフトを配分して、月に8日の休みを割り振ってくれます。
これ、すごいしんどい。ほんとうに児童養護施設のシフト管理は大変。
不規則な時間割とスタンダードが存在しない時間帯なので、毎回イチから作らないといけない。
1週間に2日を目安に、自分の休みたい日付を申告する。
連休を希望する場合も、シフト調整がうまい上司に当たればほとんど叶えてもらえます。ぼくはラッキーでした。
全部が全部希望休通るわけではないですが、相談次第で欲しい日に休日はとれます。
お盆休みやお正月休みなど、休みに関する問題点
現実問題として、きちんと休みをとる、ということは難しいです。
同僚との協力や、上司の能力と理解が全てを左右します。
毎月の8日間の休日を取得するのも難しい。
お盆休みやお正月休みも、きちんと取れないのが現状。
勤務時間外の労働もなぁなぁになってしまっている。
プライベートと仕事をしっかり分けたい!という確固たる意思がなければ、休日を作ることはハードルが高いのです。
おかしいけどね、この現状が。
でも逆に、絶対休む!!!!という強い気持ちを持てば週休8日、お盆休みやお正月休みも取れる制度にはなっています。
育休も産休も取れますし、そこは保証されています。
子どもの様子や職員のトラブルなんかを全て切り捨てて、絶対休む!!!!私は今日休みだから!!!と思える心があれば、休日を作り出すことは許されている制度。
まぁ、このメンタルコントロールが難しいんですけどね。
しっかり休日を取れない今の現状を打開するために、職員の増員と質の向上、「休めることが当たり前」の意識を徹底をしていく必要がありますね。
児童養護施設に勤める人たちって、少なからず「人の役に立ちたい」と思っています。
だから、ちょっとくらい残業でもいいか、とか、子どものために休日出勤するか、というハードルが低いんです。
実際ぼくも、子どもたちといると「プライベートな休み」を蔑ろにしてしまいます。
ぼくの場合は本当に好きでやってるんですが(笑)
プライベートな休みを優先できないような環境と雰囲気を早く改善して、職員の心と身体も守っていく必要があると感じています。
それがきっと、子どもたちを守ることにも繋がると思うから。