「ダメなのはどうして?」
子どもを危険から守るため、自分の安心を守るために、
「それはやっちゃだめ!」
「そこには行っちゃだめ!」
と言うのは、子育てや教育としてよくある場面です。
でも子どもたちって、
何でダメなのか、どうして止められるのか
わかっていないときが多いのも事実。
何かを禁止するときの「ダメの教え方」、
いつもぼくが実践している方法をご紹介いたします。
①なぜダメなのか簡潔に伝える
ただ「ダメ!」と言うよりも効果があります。これはよく言われているものですが、実践となると途端に難易度が上がってしまいますね。
なぜなら、ダメ!と言いたいときは急を要する時が多いからです。
理由を伝えている時間がなかったり、叱ることを優先してしまったりしがちです。
大人にも感情がありますから、これは仕方ないこと。
ここからはテクニックですが、
「車が来るかもしれないから、ここでは遊ばないよ」
と伝えるよりも
「車が来て君が怪我をしたら、私は悲しい。だからここでは遊ばないでね」
と自分の気持ちをいっしょに伝えると尚効果的です。
子どもも共感しやすく、習慣として身につきやすいとぼくは感じています。
②なぜダメなのか一緒に考える
理由を伝えるという点では、上記①と変わりません。
しかし、子ども自身が主体となり考えることでさらなる効果が望めます。
「どうしてご飯の前におやつを食べたらダメなんだろう?」
「ママはどうしてこの時間におやつを食べてほしくないんだと思う?」
と問いかけてみましょう。
ご飯が食べられなくなるから?
ご飯が食べられないと大きくなれない?
栄養が偏って病気になりやすい?
ママが一生懸命作ってくれたのに食べられないのは悲しい?
子どもにも様々な理由が思いつくはず。
もし思いつかないのであれば、①のように
「ママは~~だから、食べてほしくないんだよ」
と伝えればいいのです。
伝え方も様々ありますが、ぼくは怒った顔や声よりも、悲しみの表現をおすすめしています。
「こら!!!」
よりも、
「それをされると悲しいなぁ……」
のほうが、子どもたちはハッとするみたい。
怒気には反発したくなる。
もしくは萎縮してしまう。
それではお互いに良いことはありませんよね。
怒った顔より悲しい顔のほうが、多くを感じ、深く考えることができるのではないかと思います。
ダメだと禁止するときは、
子どもにも好みやタイミングがあるのだということを忘れないようにしたいです。
子どもを思う気持ちを伝えて、理解を促す。
大人同士でも同じことではないでしょうか。